青い奇跡をその腕に。IWCパイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 “プティ・プランスIW389410
「港」と名付けられた天空の宇宙ステーションにノブキは搭乗している。
高度425km、飛行速度は時速28,000km。世界初の民間宇宙ステーション「VAST Haven-1」の舷窓越しに、ノブキはただ息を呑んでいた。
約90分で世界を一周し、一日に16回も訪れる昼と夜の境界線。
夜の面では地上に人々の営みが光の糸となって走り、昼の面へと移れば、息をのむほどに鮮烈な青が宇宙の虚無に浮かび上がる。
「地球は青かった」――かつての先駆者が遺した言葉の重みがじわりとノブキの胸の胸に染みわたる。
今回、宇宙ステーションで過ごす中でノブキがもっとも心待ちにしているのは、この旅のハイライトである宇宙遊泳(EVA)だ。
その過酷な空間へ連れていく装備品の中で、唯一、民間人が自らの意志で選び、購入して持ち込めるものがあった。それが、彼の左腕で静かに時を刻む「IWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 “プティ・プランス”IW389410」である。
このモデルを選んだのには理由がある。それはIWCがVASTとの協力関係があった事、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著の「星の王子様」を子供のころから愛読して天空に興味があったこと。その二つと関係のあるこのモデルは必然的の選択だった。
窓の向こうの青、腕の中の青
ノブキが腕を傾けると、ホワイトセラミックの端正なケースが一際存在感を示している。その佇まいは、ステーションの強固な外殻や、宇宙飛行士たちの純白の宇宙服を連想させる。そしてサンレイ仕上げが施されたディープブルーの文字盤は舷窓の外で太陽の光を浴びて刻一刻と輝きを変える青い惑星、地球そのものだった。

船外へ、奇跡の星と共に
「ノブキ様、船外活動(EVA)の準備のお時間です。レクチャールームへお越しください」
スピーカーから流れるクルーのアナウンスが、ノブキを心地よい瞑想から現実へと引き戻した。ノブキはもう一度、舷窓の外に見える青い惑星と、自身の腕にある美しい「小さな地球」を見比べた。
限られた居住空間から、無限の虚空へ。宇宙遊泳用の分厚いグローブをはめる直前まで、この時計は彼の肌に触れ、共に宇宙を旅した確かな証として鼓動を続ける。これから体験する、漆黒の闇と命の青。ノブキはIWCのリューズを確かめるように指先で触れ、奇跡の星へと飛び出すためのファーストステップを力強く踏み出した。
漆黒の静寂と、41ミリの小宇宙へ
エアロックのハッチが開き、ノブキは宇宙の深淵へと身体を押し出した。
高度425キロメートル、遮るもののない宇宙。漆黒の背景に、息をのむほど鮮烈な青い地球がゆっくりと横たわっている。
あまりのスケール感に時間の感覚さえ失いそうになる中、ノブキは宇宙服の特製スリーブの上から固定されたIWC パイロット・ウォッチ・クロノグラフに目を落とした。これから行うのは、テザー(命綱)に身を委ねて宇宙空間に完全に静止する、5分間の「完全瞑想アクティビティ」だ。ノブキは分厚いグローブの指先で、コラムホイール式クロノグラフをのプッシュボタンを確実に入力した。
カチリ、という確かな手応えとともに、クロノグラフの秒針が鼓動を始める。宇宙の過酷な気圧変化に耐えるIWC自社製クロノグラフ・キャリバー69381は、真空の暗黒のなかでも1秒、また1秒と寸分の狂いなく時を刻んでいた。

文字盤の青は、眼下に広がる水の惑星と同化している
日本時間から9時間遅れた「世界標準時(UTC)」を刻む時間を見つめながら、時速28,000キロで移動するこの空間で、自分と地球、そしてこの時計だけが同じ時間を共有している。
アラームの電子音ではなく、機械式時計の針の動きで「宇宙の5分間」を切り取った贅沢は、ノブキの人生にかけがえのない刻印を残した。
地球の重力と、消えない刻印
数日後、ノブキは地球へと帰還した。
自宅の書斎で、ノブキはソファに深く身体を預けていた。窓の外には、かつて宇宙から「光の糸」として見下ろした都市の夜景が広がっている。久しぶりに感じる1Gの重力は心地よくも、どこか不思議な感覚だった。
デスクに置かれたIWCパイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 “プティ・プランス”IW389410が室内の明かりを浴びて静かに佇んでいる
宇宙空間の激しい紫外線や微小重力に晒されたにもかかわらず、その強靭なケースには傷一つついていない。
サンレイ仕上げのブルーの文字盤に目を落とすと、あの時、舷窓や宇宙遊泳のさなかに見つめた「奇跡の星」の輝きが蘇ってくる。
ノブキは時計を手に取ると重力を感じる確かな時計の重量感がある。
宇宙ヴァケーションという夢のような時間は終わったが、このIWCパイロットウオッチだけは、彼が確かに宇宙へ行き、あの青い地球に抱かれていた証として、今も変わらず正確に時を刻み続けている。
ノブキはリューズをやさしく巻き上げながら、地球という星の愛おしさを改めて噛み締めていた。

※この物語には架空の設定が含まれています。
このモデルは現在、タイムヴァレー麻布台ヒルズに在庫がございます。ぜひ、店頭にて実機をご覧くださいませ。
- 品番:IWC389410パイロットウオッチ クロノグラフ
- ケース素材:ホワイトセラミック
- ムーブメント:機械式自動巻きクロノグラフ
- パワーリザーブ:46時間
- バンド:ホワイトラバ―バンド
- ケースサイズ:41㎜
- 防水:100m
IWCではパイロットウオッチの90周年を記念し六本木ヒルズにて「The Next Space Age Exhibition」を開催しております。
この展示会では航空時代の幕明けから宇宙時代に至るブランドのエンジニアリングDNAを辿る、没入型の宇宙への旅を提供いたします。
・開催期間:7月23日(木)
・開催時間:11:00~20:00
・開催場所:六本木ヒルズ ヒルサイド2F「ヒルズカフェ」
皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております
担当:柴田博行







