皆様こんにちは。
ISHIDA表参道の佐野でございます。
本日はFRANCK MULLERとトゥールビヨンついてご紹介致します。
華やかで個性的なデザインが魅力のブランドとして知られるフランク ミュラー。
しかし、時計愛好家にとっての同ブランドは単なるスタイルだけでなく、創業者であるフランク・ミュラー氏の並外れた技術力に支えられた“技巧のブランド”としての側面も見逃せません。
1979年、ジュネーブの時計学校を首席で卒業した彼は、企業に属する道を選ばず、博物館級の時計の修復やコレクター向けのオーダーメイドに携わるという独自の道を歩み始めました。
創業当初から一貫して「時計愛好家のための時計」を追求し続けている姿勢は、今なおブランドの根幹を成しています。
1987年には独立時計師アカデミー(AHCI)に参加し、独自の時計製作に本格的に着手。中でも彼が情熱を注いだのが「トゥールビヨン」機構です。
1801年に特許が取得されながらも長らく実用化が困難とされていたこの精巧な技術は、1980年代でも腕時計に搭載される例がほとんどありませんでした。
複雑に回転するキャリッジの動きに、彼は機械式時計の美学とロマンを見出しました。
■ 時計界初となる自社製フライング式ムーブメント Cal.2001-2

2001年、フランク ミュラーが時計業界で初めて自社開発に成功した高性能フライング トゥールビヨンムーブメントは、ブランドが本格的にマニュファクチュールへと進化するための重要な一歩となりました。
セラミック製のボールベアリングを用いた軸受構造と、キャリッジ下部の歯車を横からピニオンで駆動するという独創的な仕組みにより、ブリッジを持たないフライング式でありながら、安定した回転性能を実現。
さらに、トノウ型ケースに合わせて設計された、中心よりやや上に配された時分針もこのムーブメントならではの特徴です。
■ 二大複雑機構を自社製で併載した画期的な存在 Cal.3300

Cal.FM2001-2の登場からわずか2年後、フランク ミュラーはミニッツリピーターとトゥールビヨンを融合させた、自社開発ムーブメントを発表。
音を打ち鳴らす複雑機構「ミニッツリピーター」は、地板を貫通するパーツ構成ゆえにモジュール化が難しく、完全一体型として設計されました。
ベースにはCal.FM2001-2が採用されつつも、香箱の配置や輪列構造には新たな工夫が施され、音響性能と精度の両立を追求。当時、自社製ムーブメントでこれほど高度な機構を実現するブランドは極めて限られており、2000年代初頭においてこの挑戦は非常に先進的なものでした。
■ 世界初となった3軸式のトゥールビヨンムーブメント Cal.2030

2003年に2軸式のトゥールビヨン「レボリューション2」を発表した翌2004年、世界初となった3軸トゥールビヨン「レボリューション3」に搭載されたムーブメント。
水平、垂直、上下の3軸で3つのキャリッジを備え、それぞれ1時間、8分、1分に1回転して姿勢差を平均化する。
オフセンターの時分表示に加え、5時位置、7時位置には、それぞれレトログラード式の8分計、60秒計が備わり、シンメトリーな美観を表現する。
パワーリザーブは驚異の約10日巻きでした。
■ 拡張性の高さを世に知らしめた意欲的な名機 Cal.3400

フランク ミュラーがフライング トゥールビヨンの可能性を極限まで追求した「エテルニタス」シリーズ。その中核となるベースキャリバーには、ブランド初となる自動巻き機構が採用されました。
トゥールビヨンキャリッジの背面にプラチナ製マイクロローターを配置し、縦に重ねたツインバレルによって約8日間ものロングパワーリザーブを実現しています。
シリーズは段階的に進化を重ねており、シンプルな構成の「エテルニタス1」、パワーリザーブ表示を備えた「2」、スプリットセコンドクロノグラフを搭載した「3」、永久カレンダーを加えた「4」、そして複数の複雑機構を一体化した集大成「5」へと展開。技術力と構想力の結晶とも言えるラインアップです。
■ 世界最大キャリッジをスケルトンでショーアップ Cal.2100

2011年に登場した「ギガ トゥールビヨン」は、直径20㎜という世界最大級のチタン製キャリッジを搭載した圧巻のモデル。
その心臓部となるムーブメントには、縦2列×横2列に並んだ4つの香箱(バレル)を備え、常に高トルクを供給することで巨大キャリッジの安定駆動を実現。
これだけのエネルギー消費にもかかわらず、約9日間という長時間のパワーリザーブを誇ります。
さらに、輪列配置をあえて反転させることでロービートでゆったりと動く大型トゥールビヨンの存在感を強調。
ムーブメント全体は精緻なスケルトン仕上げが施され、技術力と美しさを併せ持つ、まさにフランク ミュラーの真骨頂ともいえる一本です。
■ デザイン性を進化させた専用ムーブメント Cal.2111

直径20㎜の巨大キャリッジはそのままに、新たな「グランド カーベックスケース」への搭載を前提として一から設計し直された最新のギガ トゥールビヨン専用ムーブメント。
コンパクトなケースサイズに合わせた構造により、4つの香箱で約4日間のパワーリザーブを確保しています。
今回のモデルでは、あえてダイアルを備えた非スケルトン仕様を採用。
これにより裏蓋側にさまざまな装飾やデザインを施す余地が広がり、メカニズムだけでなく審美性にもさらなる磨きがかけられています。
大胆な機構と美意識を融合させるという、フランク ミュラーのこれからのビジョンを示す一作となりました。
■ 5秒で1回転という世界最速でキャリッジを駆動 Cal.2025

世界最速クラスのトゥールビヨンとして注目を集めた「サンダーボルト トゥールビヨン」には、キャリッジがわずか5秒で1回転するという驚異的なムーブメントが搭載されています。
ベースにはCal.FM2100を用いながら、内側に歯を切った特殊なエレクトロフォーム製の固定ガンギ車を新たに採用。
15個の歯が1秒あたり3つずつ進むことで、前例のない高速回転を実現しています。
輪列はCal.FM2100と同様に反転配置としつつ、3番車以降には中間の増速ギアを加えることで高速回転に耐えうる構造に。
ムーブメント全体には精緻なスケルトン加工が施され、卓越した技術力とともに、美的完成度の高さも際立つ一本です。
■ 世界最小となる 「レディトゥールビヨン」搭載機 Cal.2050

「世界最大」「世界最速」のトゥールビヨンを生み出してきたフランク ミュラーが、次に挑んだのは“世界最小”。
その成果として誕生したのが、直径わずか11.6㎜という極小キャリッジを搭載した「レディ トゥールビヨン」です。
ムーブメントの基盤にはCal.FM3400系を採用し、縦に2段重ねた香箱によって駆動力を確保。
当初は慣性モーメントの小ささから安定した動作が難しいとされましたが、キャリッジの重量バランスを精緻に調整することで、製品化に成功しました。
女性向けモデルならではのハート型の意匠も印象的です。
さらに香箱を1段にし、裏側にプラチナ製マイクロローターを備えた派生モデル「Cal.FM2060」も展開されており、小型化と自動巻きの両立を果たしています。
トゥールビヨンの限界に挑み続けるフランク ミュラー。
驚異の技術力と美しさを備えた珠玉のムーブメントを、ぜひ店頭でご体感ください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
ISHIDA表参道
電話番号 : 03-5785-3600
メール : omotesando@ishida-watch.com
お問合せフォームはこちら
記事:佐野
- CATEGORY:
- FRANCKMULLER
- 時計全般
























