皆様こんにちは。
ISHIDA表参道の佐野でございます。
本日はGrand Seikoの新作モデルに搭載されている革新的なキャリバー「9RB2」についてご紹介致します。
■ 世界最高峰の精度を実現したCaliber 9RB2

2004年にスプリングドライブムーブメントが誕生して以来、同社では高精度への飽くなき探求が続けられてきました。
その集大成として今年、ぜんまい駆動式腕時計として世界最高水準となる年差±20秒を実現した「スプリングドライブ U.F.A.(Ultra Fine Accuracy)」を発表しました。

2025年に発表された「スプリングドライブU.F.A.」
スプリングドライブは水晶の一定周期の振動を利用して正確な基準時間を生み出します。
しかし温度や湿度、重力といった外部要因によってわずかに振動数が変化し、その微細な誤差が長い年月の中で積み重なり精度のずれにつながります。
年差±20秒という精度を達成するために、新たにICを設計し、自社製造の水晶振動子の加工精度を徹底的に見直す必要がありました。
さらに、パッケージICの製造から組み立てまでの各工程で加工条件やプロセスを改良。
加えて新開発の緩急スイッチを搭載することで、経年による精度変化を最小限に抑えることに成功しています。
■ 厳選された水晶振動子とICを真空パッケージに封入した「高精度スプリングドライブパッケージIC」

本キャリバーは、3か月間のエージング工程を経た水晶振動子と、温度変化による精度のズレを補正する超省電力ICをひとつの真空パッケージに封入した「高精度スプリングドライブパッケージIC」を搭載。

1日540回の温度測定と補正により、外部環境の影響を最小限に抑えます。
真空パッケージ化は湿度や静電気、光の影響からも保護し、基準信号の精度向上にも寄与。
さらに、年差クォーツにも用いられる緩急スイッチを新たに採用し、経年変化による精度の変動を抑えることで、長期にわたり高精度を維持しています。
■ スプリングドライブ史上初の緩急調整機能

スプリングドライブとして初めて緩急スイッチを搭載。
製造時のわずかなひずみに起因する水晶振動子の経年変化も補正でき、アフターサービス時に個体ごとの精度微調整を行うことで、長期間にわたり年差精度を維持。
■ 高精度化と小型化を同時に実現

キャリバー9RB2は、薄型シングルバレルと新開発の小型オフセットマジックレバーにより低重心化と約72時間の駆動時間を両立。部品配置を最適化し、大型のローターやIC真空パッケージを組み込みながらもケース径37.0mmを実現しました。巻き上げ効率を高めた設計や精度の高いパワーリザーブ表示など、コンパクトながら堅牢性と機能性を兼ね備えています。
■ 信州の美しい自然の情景を映し出すムーブメント仕上げ

キャリバー9RB2のムーブメントは、信州の冬に見られる霧氷をイメージし、受に梨地仕上げを施して落ち着いた輝きを表現。
稜線や穴周りにはダイヤカットを施し、光を受けてシャープな輝きを放ちます。
タングステン製の一体成形回転錘は美観と高い巻き上げ効率を両立し、「Ultra Fine Accuracy」の文字を刻んだデザインになっています。
年差±20秒という圧倒的な精度で、今年の時計見本市でも注目を集めたスプリングドライブ U.F.A.。
ぜひチェックしてみて下さい。
【関連記事】Grand Seikoの名作ムーブメント「スプリングドライブ キャリバー9RA2」
ISHIDA表参道
電話番号 : 03-5785-3600
メール : omotesando@ishida-watch.com
お問合せフォームはこちら
記事:佐野
- CATEGORY:
- GRAND SEIKO
- 時計全般

