皆さまこんにちは。
ISHIDA表参道の佐野です。
本日は、ブランドの顔とも言える「文字盤」その製作に込められた技と情熱についてご紹介いたします。
グラスヒュッテオリジナルは文字盤の高い品質と完璧な美しさを保証する高度な専門技術を結集し、2025年6月に新たなダイアルファクトリ―を設立しました。
■ 自社傘下の文字盤工房—T.H.ミュラーとの融合
グラスヒュッテ・オリジナルは、かつての文字盤専業メーカーであるT.H.ミュラーを2012年に傘下に収めました。
この提携により、素材から仕上げまでを自社完結できる体制を築いています。
2025年6月には高い品質と完璧な美しさを保証する高度な専門技術を結集した新たなダイアルファクトリ―が正式にグラスヒュッテの地にオープンしました。
■ シルバーフリクション加工
この加工は、限られた熟練職人のみが手がける希少な技術です。
まず、ゴールドの文字盤に繊細なエングレービング(彫刻)を施し、そこにブラックラッカーを流し込んで焼成します。
その後、銀の微粉末・塩・水を混ぜた特製ペーストをブラシで丁寧に塗り込み、表面を磨き上げます。
こうして生まれるのが均一でやわらかな輝きを放つ、品格ある文字盤の表情です。
■ 円形仕上げ
この仕上げは、小型旋盤と専用の旋回工具を使い、回転する文字盤ブランクから極細の金属片を丁寧に削り出すことで、同心円状の繊細な溝模様を生み出す技法です。
完成したパターンは、光の角度によって反射が変化し、虹色のような美しい輝きを放ちます。その視覚効果は、時計を手に取ったときにふと息をのむような美しさを演出します。
この技法は、一部のパノモデルやSeaQ クロノグラフのサブダイアル装飾などに用いられており、細部にまで宿るクラフトマンシップを感じさせてくれます。
■パノラマデイト
パノラマデイトは、他のビッグデイト表示とは一線を画す独自構造。内部には同心円状に配置された2枚のディスクが使われており、中央の縦線がなく、すっきりと読みやすい日付表示を実現しています。
ディスク自体も自社製造されており、文字盤と色を完璧に揃えるか、意図的にコントラストを効かせるなど、デザイン性も抜かりありません。さらに、マット仕上げの開口部が表示を上品に引き立て、全体の美しさを高めています。
■ムーンフェイズ
ムーンフェイズの製造は細やかな技術で丁寧に仕上げられています。
まず、ブロンズやジャーマンシルバーの薄いディスクにラッカー仕上げの小さな星を丁寧に印刷します。
その後、表面をサンドブラストでマットにし、ブルーのガルバニック加工を施します。印刷された星を剥がすことで、星のシルエットが美しく浮かび上がります。
その後ダイヤモンドの工具で、29.5日の月の周期を表す2つの満月が刻み込まれ非常に美しい仕上げになっております。
グラスヒュッテオリジナルの文字盤は自社体制による素材調達と一貫生産により、唯一無二の存在感があります。
ぜひ店頭でご覧下さい。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
ISHIDA表参道
電話番号 : 03-5785-3600
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記事:佐野
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