本日はゼニスのエル・プリメロの歴史について
簡単にご紹介させていただきます。
1865年ジョルジュ・ファーブル=ジャコがル・ロックルで
時計のムーブメントの工房を立ち上げました。
1969年ゼニスは世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント
エル・プリメロを発表しました。
真の技術革命である自動巻きクロノグラフ
エル・プリメロは瞬く間に20世紀のアイコンとなりましたが時代は変わり、程なくしてクォーツの波が押し寄せ機械式ムーブメントは
居場所をなくしてしまいました。
1971年勢いを失ったゼニスは同じ名前を持つ
ゼニスラジオ社に買収されます。
1975年機械式時計の製造が全面的に終了します。
しかし全員がこの決定に賛成したわけではなく
工房長のシャルルベルモは機械式時計の復活を信じていました。
機械、工具、金型すべてを廃棄せよとの命令が上司から下されましたが、
諦めることはせず、だれにも何も言わず
工房内の屋根裏部屋に隠しました。
彼は時計の製造工程をすべてノートに記録し、
自動巻きクロノグラフの製図をファイルしました。
そして自身の手で、壁で囲んだ部屋のドアの向こうにプレス機などの大切な品々を収納しました。
そして、エル・プリメロは忘れ去られすべての工房でクォーツムーブメントが作られるようになりました。
1982年転機が訪れます。
エベル、ロレックスがエル・プリメロ機械式クロノグラフに興味を持ち、
一部のモデルに採用したいと持ち掛けました。
ついにシャルル・ベルモが口を開き、秘密を明らかにし、
大切な品々が日の目を浴びることになりました。
1983年再びル・ロックルの工房の外にエル・プリメロは出ることになり、
今日、最新ムーブメントエル・プリメロ21とともに
150年の歴史を誇るブランドとなっております。
本日はゼニスエル・プリメロの歴史をご紹介させていただきました。
新作の入荷も徐々始まっておりますので、ぜひご来店お待ちしております。
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