ISHIDA表参道 スタッフブログ

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皆様こんにちは。

ISHIDA表参道の佐野でございます。

本日はGrand Seikoの名作ムーブメント「キャリバー9S85」をご紹介致します。

■ メカニカルハイビート36000

10振動ムーブメントとは、時計の精度を担う「てんぷ」が1秒間に10回振動する仕組みを指します。
これは1時間に換算すると36,000回に達するため、「ハイビート36000」と呼ばれています。
一般的な機械式ムーブメントは、21,600振動/時(1秒間に6振動)や28,800振動/時(1秒間に8振動)であるため、10振動がいかに高速なムーブメントであるかがわかります。
てんぷは振り子のように規則的な往復運動を繰り返し、ぜんまいの解ける速さや歯車の回転速度を一定に保つ「調速」の役割を担っています。
振動数が高いほど外部からの影響を受けにくくなり、結果として安定した高精度を実現することが可能になります。
過去には、グランドセイコーが国産初となる自動巻き10振動モデルを3種類発表しました。
•フラッグシップモデル「自動巻61GS」
•より薄型で、姿勢差や外乱に対して安定性を高めた「手巻45GS」
•世界初の女性用小型10振動モデル「19GS」
そして約40年の時を経て、より進化を遂げた10振動ムーブメントを発表しました。

■ 10振動復活への挑戦
当時は10振動ムーブメントを製造することは非常に困難でした。
最大の課題は「持続時間」と「耐久性」です。
振動数が高いてんぷは、ぜんまいから多くのエネルギーを必要とします。
てんぷを絶えず往復運動させ続けるには大きな力が必要であり、そのため巻き上げたぜんまいが長時間安定して駆動できるよう、十分なトルクを確保しなければなりませんでした。
さらに、てんぷの規則正しい振動を受けて歯車の動きを制御する「脱進機(がんぎ車やアンクル)」においても、高振動に耐え得る耐久性が不可欠でした。
こうした課題を克服するため、主要部品は素材の段階から見直され、強度の向上と精度の一層の改善が図られました。

■ひげぜんまい 基本性能を向上させる新素材

9Sメカニカルの製造で培われた長年の経験と知識を活かし、まず精度の核心を担う「ひげぜんまい」の素材を根本から見直すことから開発は始まりました。
その結果、約5年の歳月をかけて誕生した新素材は、従来品と比べて耐衝撃性がおよそ2倍、耐磁性は約3倍へと大きく向上しました。

■ 脱進機(がんぎ車、アンクル) パーツ精度の向上を図るMEMS技術

かつての10振動ムーブメントは、「がんぎ車」の歯数を増やすことでてんぷの回転速度を高めていました。
この方法は既存のムーブメントを比較的容易に高振動化できる一方で、歯数が増えることによっててんぷの動きにムラが生じやすくなるという欠点がありました。
また、がんぎ車の回転速度が上がることで油切れが発生しやすくなる点も課題でした。
そこで「キャリバー9S85」では歯数を増やすのではなく、「がんぎ車」の前に「がんぎ中間車」を配置し、輪列全体にかかる負荷を分散させる構造を採用しました。
さらに高振動に耐えるためには部品そのものの耐久性向上も必要でした。
その解決策として、半導体製造の技術を応用した「MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術」を導入。
これにより部品の寸法精度が高められ、表面はより滑らかに、さらに軽量化までも実現しました。
加えて「がんぎ車」の形状そのものも再設計されています。
駆動効率の観点では歯の表面はできるだけ平滑であることが理想ですが、平滑にすると潤滑油が広がりやすくなる問題がありました。
そこで歯先に油溜まりを設けることで、平滑さを保ちながらも保油性を高める工夫が施されています。

■ 動力ぜんまい 高速振動に必要なトルクと実用的な持続時間を実現

10振動ムーブメントは振動数が多いため、動力の消費も大きくなります。
そのため十分なトルクを供給できる「動力ぜんまい」の開発が不可欠でした。
そこで「ひげぜんまい」と同様に、まず素材の見直しから取り組みが始まりました。
6年の歳月をかけて完成した新素材は、従来のスプロンを基盤としながら新たな元素を加えることで改良されました。
その結果、従来と同等の耐食性・耐久性・耐磁性を維持しつつ、バネの力を約6%向上させ、さらに持続時間をおよそ5時間延ばすことに成功しました。
加えて厚みを持たせることで10振動を可能にしつつ、最大巻上時には約55時間の駆動を実現しています。

Grand Seikoは世界でも数少ない、ひげぜんまいを自社で製造出来る「純度の高いマニュファクチュール」ブランドです。
ぜひその魅力を店頭で体感下さい。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

【関連記事】世界最高峰の精度を実現したGrand Seikoの「スプリングドライブU.F.A.」

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本日は60年以上の歴史を持つEBERHARDのダイバーズ・ウォッチ「スカフォグラフ」の歴史についてご紹介致します。

 

■ 1959年 EBERHARD初のダイバーズウォッチを発表

 

エベラールは創業以来、「不断の探求」と「革新」を信条に時計づくりを続けてきました。
そして1959年、同社初となるダイバーズウォッチ『スカフォグラフ』が誕生します。

 

当時高まりつつあったダイバーズウォッチ需要に応えるべく開発されたこのモデルは、冒険心あふれる男性のライフスタイルに寄り添う存在として登場しました。
ダイビングに必要な耐水性能を備える一方で、日常にも映える洗練されたデザインを兼ね備えていました。

 

 


防水100mの『スカフォグラフ100』と、防水200mの『スカフォグラフ200』

 

さらに1960年代には「ダイビングの父」と称される伝説のフリーダイバー、レイモンド・ブッチャーと、その弟子で初の女性ダイバーとして知られるルチアナ・シビコが愛用したことでも注目を集めました。
彼らの活躍とともに『スカフォグラフ』は評価を高め、ダイバーズウォッチの世界に確かな地位を築いていきます。
人気を博した100と200の成功を機に、エベラールはさらなる技術革新へと歩みを進めていきました。

 

■1964年 「スカフォグラフ300」を発表

 

1964年には300m防水モデルの『スカフォグラフ300』を発表。

 

■1969年 「スカフォグラフ400」「スカフォグラフ SUPER」を発表

 

続く1969年、400m防水の『スカフォグラフ400』、750m防水の『スカフォグラフ SUPER』を発表しました。

 

■1983年 「プロフェッショナルダイバー・バージョン」を発表

 

1983年には、最大1,000mの深さに耐えることのできるプロフェッショナルダイバー・バージョンへと進化を遂げます。

以上のように1959年の誕生以来、エベラールの『スカフォグラフ』は60年以上にわたり進化を重ね、ダイバーズウォッチの歴史を築いてきました。
その魅力をぜひ店頭で実物をご覧下さい。

 

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

【関連記事】エベラールとクロノグラフの歴史

 

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先日、ルイ・エラールの新作限定モデルの情報が公開されましたのでご紹介致します。

 

ルイ・エラールは近年、メティエ・ダール(芸術的技法)をより多くの人々に届けるブランドとして、その存在感を高めてきました。
従来、伝統工芸は高価なハイエンド時計にのみ用いられるのが一般的でしたが、同社はその壁を取り払い、グラン・フー・エナメルや手彫りギヨシェ、さらには寄木細工といった技術を取り入れた特別なコレクションを世に送り出しています。
こうした作品は、腕時計のケースを舞台に、熟練の職人たちが長い歴史を持つ技法を現代的に解釈し表現する「芸術の場」へと昇華させています。
そして最新作「GRAVÉE MAIN」では、ルイ・エラールはさらに一歩踏み込み、手彫り細工という繊細な芸術に焦点を当てています。

 

■ GRAVÉ MAIN 34237GA82.BVAG170 限定99本

 

機械で繰り返し彫られる模様とは違い、手作業の彫刻には一つひとつに個性があります。
カットや曲線はどれも同じものがなく、職人の手の動きがそのまま刻まれています。

今回の限定シリーズではウクライナの彫刻家マクシム・シャヴラクが、1本の時計に50時間以上をかけ唯一無二の作品へと仕上げています。

 

ケースの華やかさとは対照的に、文字盤は落ち着いた印象に仕上げられています。
光沢のあるブラックラッカーの上にアンスラサイトカラーの転写が施され、上品な輝きを放ちます。
さらに6時位置にはスモールセコンドが配置され、デザイン全体に調和とリズムを与えています。
芸術作品のような存在感を持ちながら、時計としての視認性もしっかりと確保。

 

ルイ・エラールは伝統工芸の技を現代的に昇華し、唯一無二の存在感を生み出しています。
ぜひこの機会にチェックしてみて下さい。

 

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本日は時計に採用される主なケース素材の種類と特徴についてご紹介致します。

 

■ステンレススチール

 

腕時計の世界において最も広く普及し、多彩なモデルに採用されている代表的な素材が「ステンレススティール」です。
その名称が「stain(錆)」と「less(ない)」を組み合わせた言葉であることからも分かるように、錆びにくく硬度が高いため、

優れた耐久性を備えており、数多くの高級時計にも使用されています。

 

■チタン

 

「チタン」は、ステンレススティールのおよそ6割の比重しか持たない非常に軽量な素材で、装着感が軽やかなことから時計のケースに広く用いられるようになっています。
大きな特徴として、表面に形成される酸化被膜によって海水などに触れても錆びにくく、十分な強度を備えている点が挙げられます。
さらに金属アレルギーを起こしにくいという点も大きな魅力のひとつです。
一方で、加工の難しさが課題とされてきましたが、近年は製造技術の進歩によって美しい仕上げが施されたチタン製のケースも数多く見られるようになっています。

 

■ セラミックス

 

「セラミックス」は、金属よりも軽量でありながら非常に高い硬度を持つ素材で、艶やかな発色や滑らかな質感も大きな魅力となっています。
その硬度は一般的なステンレススティールの10倍以上ともいわれ、しかも金属ではないため錆びや変色の心配がありません。
ただし、加工には高度な技術を要し、焼成などの工程を経て製造されるため、ケース素材として用いる場合には素材そのものの価格に加えて製造コストも高くなる傾向があります。

 

■ カーボン

 

軽量でありながら高い強度を誇る素材として注目を集めているのが「カーボン」です。重量は鉄のおよそ4分の1しかないにもかかわらず、その強度は約10倍にも及ぶといわれています。
カーボンは時計のケースだけでなく、宇宙開発などの先端分野にも用いられるほど優れた特性を持ちますが、一方で加工が難しく製造コストも高いため、長らく高級時計に限られて採用されてきました。
ところが近年では技術の進歩により、カジュアルなモデルにも取り入れられるようになっています。
ただし、強度に優れる一方で割れやすいという弱点も残されています。
それでも、その独自の質感と個性的なテクスチャーは見る人を強く惹きつける魅力を放っています。

 

■ ブロンズ

 

革製品やデニムと同様に、時の流れによる“エイジング”を楽しめる素材が、時計のケースにも存在します。その代表的な例が、銅とスズの合金である「ブロンズ」です。
ブロンズは酸や塩分、湿気に反応しやすく、使用するうちに表面が黒ずんだり、汗や海水などが残ることで緑青(ろくしょう)と呼ばれる錆が生じたりします。
こうした独自の経年変化を味わえる点に加え、高級感も兼ね備えているのが大きな魅力です。
かつては高級時計には不向きと考えられていましたが、近年ではその風合いの変化を楽しむスタイルが人気を集め、ブロンズ製ケースを採用した時計はトレンドのひとつとなっています。

 

■ ゴールド

 

数ある素材の中でも、多くの人々が憧れ、圧倒的な人気を誇るのが「ゴールド」です。
その気品あふれる輝きと、市場でも認められた確かな価値によって、時計にラグジュアリーな存在感を与えています。
金の純度を示す「カラット(karat=K)」は、24分割で金の含有率を表すものです。
24Kが純度100%にあたりますが、そのままでは柔らかすぎて実用には向きません。
そのため、通常は純度75%の18Kが用いられ、適度な硬度を持ちながらも金特有の美しさを楽しめるように加工されています。
さらに18Kの金に銀・銅・パラジウムなどを組み合わせることで、イエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドといった多彩なバリエーションが生まれ、それぞれ異なる表情を持つ輝きを堪能できます。

 

■ プラチナ

 

「ゴールド」を超える存在として位置づけられているのが「プラチナ」です。
白金とも呼ばれるその色合いは、ゴールド以上の重厚感と最上級の光沢を備え、高級素材として高い評価と人気を得ています。
加工性にも優れており、美しい見た目だけでなく実用面でのメリットも多くあります。耐食性が非常に高いため、プラチナ製の時計は長い年月にわたって愛用できるのも魅力です。
さらにプラチナは採掘量が極めて少ない希少金属であることから、その価値は非常に高く、プラチナを用いた時計は必然的に高額なモデルが中心となっています。

 

時計のケース素材には、それぞれの個性と魅力が込められています。
実際に手に取っていただくことで、その質感や存在感をより深く感じていただけるはずです。
ぜひ店頭で、あなただけの一本を見つけてみてください。

 

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

【関連記事】文字盤の種類と選び方のお話

 

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本日はスイスの名門ブランド「Chopard」の歴史についてご紹介致します。

 

■ 1860年 ルイ=ユリス・ショパール

 

1860年、当時24歳のルイ=ユリス・ショパールは、スイス・ジュラ地方ソンヴィリエに高精度な懐中時計とクロノメーターを手掛ける工房を設立しました。
薄型で日常使いにも適した時計づくりは高く評価され、芸術的なデザインと確かな技術によってロシア皇帝ニコライ2世をはじめとする名だたる顧客を魅了し、
瞬く間にその名を世界へ広げていきました。

その後、事業拡大の一環としてラ・ショー・ド・フォンに支店を設け、本社をジュネーブへ移したショパールは大きく成長。
しかし第2次世界大戦の影響で経営は悪化し、後継者不在の課題にも直面します。
会社売却を模索するなかで、時計ムーブメントの供給先を探していたドイツのジュエラー「エスツェハ社」のカール・ショイフレと出会い、1963年に彼が経営を引き継ぐこととなりました。

 

■ 1963年 ショパールを成功へと導いたカール・ショイフレ3世夫妻

 

カール・ショイフレ3世とポール=アンドレ・ショパールの出会いは、わずか30分で契約が成立するほど運命的なものでした。
これにより、時計製造と宝飾技術を融合させたユニークなブランドが誕生。
スイスの精密な時計技術とフォルツハイムの金細工の伝統が結びついたことで、エレガントなジュエリーウォッチが生み出され、ショパールは世界的な名声を確立していきました。

 

■1976年 ハッピーダイヤモンドを発表

 

カール・ショイフレ3世の手腕によって経営を立て直したショパールは、1976年に革新的な「ハッピーダイヤモンド」を発表しました。
2枚のサファイアクリスタルの間でダイヤモンドが自由に舞うデザインは、従来のダイヤモンドウォッチに新風を吹き込み、ブランドを代表する大ヒットコレクションとなりました。
この成功により、ショパールは時計とジュエリーを融合させた独自の存在として、世界的な名声を確立しました。

 

■ 1980年 ラグジュアリースポーツウォッチ「サンモリッツ」誕生

 

当時22歳のカール=フリードリッヒ・ショイフレ(カリン&カール・ショイフレ3世の息子)は、ステンレススティール製ウォッチの可能性を見抜き、
スポーツとエレガンスを融合させた「サンモリッツ」をデザインしました。
スイスのリゾート地サンモリッツのライフスタイルから着想を得たこのモデルは、ショパール初のスティール製ウォッチであり、機能主義の理念に基づいた革新的な設計が特徴です。
ベゼルに配された8本のスクリューは実用性とデザイン性を兼ね備え、「サンモリッツ」は瞬く間に世界的な人気を集め、時代を象徴するアイコニックな存在となりました。

 

■1988年  ミッレミリアを発表

 

クラシックカー愛好家でもあるカール=フリードリッヒ・ショイフレは、父と共に情熱を注いできた伝説の自動車レース「ミッレ ミリア」と1988年に提携し、公式パートナー兼タイムキーパーを務めることになりました。
その名を冠したウォッチコレクションは、レースのスピリットを体現したラグジュアリースポーツウォッチとして誕生し、大きな成功を収めました。

 

■1993年 ハッピースポーツを発表

 

キャロライン・ショイフレは、スティールとダイヤモンドを組み合わせた革新的な「ハッピースポーツ」をデザインしました。
文字盤の上で自由に舞うムービングダイヤモンドは、瞬く間に“カジュアルシック”を象徴する存在となり、ショパールを代表するアイコンウォッチへと成長。

 

■1996年  ショパール マニュファクチュール設立

 

1996年、カール=フリードリッヒ・ショイフレはスイス時計の伝統と高精度を追求するため、
フルリエに自社製ムーブメント工房「ショパール マニュファクチュール」を設立しました。

 

■2000年 「L.U.C クアトロ ウォッチ」を発表

 

ショパールは、特許技術「L.U.C クアトロ®」を採用した革新的な「L.U.C クアトロ」を発表しました。
4つの香箱を備えたキャリバーL.U.C 1.98により、9日間のパワーリザーブを実現したこのモデルは、世界初の快挙として高く評価されました。

 

■2019年 アルパインイーグル発表

 

カール‐フリードリッヒ・ショイフレは、時計製造における自身初の成功を収めた「サンモリッツ」を再解釈し、
自然からインスピレーションを得た新たなコレクション「アルパイン イーグル」ウォッチを発表。

 

スイスの名門ブランドのChopardの魅力をぜひ店頭でご覧下さい。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

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9/19(金)より、ISHIDA表参道にてVINTAGEポップアップを開催致します。
本日はBEST VINTAGEで取り扱っている時計の中で、個人的におすすめなモデルをご紹介致します。

 

■ セイコー  ヒストリカルコレクション クォーツアストロン

 

セイコーは2000年に過去の名作シリーズを復刻した「ヒストリカルコレクション THE YEAR 2000」を世に送り出しました。
その中でも象徴的なモデルが、この「クォーツアストロン」です。
1969年12月25日に発売された「クォーツアストロン」は掛け値なしに世界を変えた腕時計と言えます。
こちらは限定500本のみで復刻された特別仕様のモデルです。

 

 

【ブランド】SEIKO(中古)
【シリーズ】ヒストリカルコレクション クォーツアストロン
【モデル名】SCQZ002
【税込価格】¥1,188,000
【製造年月日】2000年
【詳細URL】https://ishida-watch.com/c/bestvintage/v_brand/v_seiko/1002000029448-g01

 

■ コルム コインウォッチ 1883 10ドル リバティヘッド タイプ3 ウィズ モットー

 

コルムを代表する「コインウォッチ」コレクションは、1964年に世界初のゴールドコインウォッチとして誕生しました。
本物のコインを二分割にスライスし、その間に超薄型ムーブメントを収めるこの独自構造は、すべて手作業で仕上げられています。
今回ご紹介するモデルは、1883年発行のアメリカ10ドル金貨(K21.6)を用いた特別な一本です。

 

 

【ブランド】コルム
【シリーズ】コインウォッチ 1883 10ドル リバティヘッド タイプ3 ウィズ モットー
【税込価格】¥418,000
【ケースサイズ】28mm
【参照URL】https://ishida-watch.com/c/bestvintage/v_brand/v_corum/1002000027314-f11

 

VINTAGEポップアップは9/19からスタートします。

ぜひチェックしてみて下さい。

 

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本日はISHIDA表参道の店舗についてご紹介致します。
当店のオープンは2006年。1フロア展開の時計店としては日本最大級の店舗の一つです。
たまにTV番組やドラマの撮影で使われたり、顧客を招いたパーティーやイベントなども行う店舗になっています。

 

■入り口

 

エスポワールビルの地下にあるので、入り口は少し分かりづらいかもしれません。

 

 

入店するとすぐにOMEGAブースがございます。
当店の人気ブランドの一つであり、豊富なラインナップを揃えております。

 

 

さらに奥に進んで頂くと、当店の人気NO.1ブランドのCartierブース。
商談スペースも完備しており、ゆったりとした空間で時計をお手に取ってご覧頂けます。

 

 

こちらは先日完成したばかりのV.I.Pルームとなっております。
個室になっており、特別感のある空間で時計をお選び頂くことが出来ます。

 

 

他にも生産本数の少ないドイツの名門ブランド、グラスヒュッテ オリジナルの専用ブース

 

 

人気ブランドであるChopardのブースもございます。

 

 

こちらは今年完成したばかりのジュエリーコーナーです。
ドイツのジュエリーブランドであるアクレードの専用ブースとなっております。
このブランドは素材、サイズ、デザインをご自身でお選び頂く事ができます。
専用の端末で完成品をシュミレートしながらブランドに製作依頼を出せます。
依頼を受けてから製作するため、納期に若干お時間を頂戴致します。

 

 

こちらも同じく、今年完成したイタリアの人気ジュエリーブランド FOPEの専用ブースです。
このブランドは非常に人気が高く、欠品した商品を注文する際の目安はおよそ3〜5ヶ月と言われています。(25年8月現在)
現在当店では豊富なラインナップを取り揃えております。

 

ISHIDA表参道のスタッフとして感じるこの店舗の魅力は、数多くの高級ブランドの時計を並べて比較できる点です。
現在は約30〜40ブランドを取り揃えており、ご要望頂ければ豊富な知識を持ったスタッフがお客様に最適な1本を探すお手伝いをさせて頂きます。
初めての高級時計をご検討頂いている方にもおすすめのお店です。
また希少なマイクロブランドなども取り揃えておりますので、時計好きな方にもおすすめです。

 

ぜひ一度、当店にお越し下さい。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

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本日は時計の顔とも言える、文字盤の装飾技法に関していくつかご紹介致します。

 

■文字盤を彩るエナメル文字盤

 

エナメル(エマイユ、琺瑯、七宝)は、金属製のベースにガラス質の釉薬を焼き付ける装飾技法で、透明感や鮮やかな色彩を活かした精緻な表現が特徴です。
製作はすべて手作業で、高度な焼成技術が求められるため採用例は少なく、希少価値が高いことで知られます。
代表的な技法には、有線七宝(クロワゾネ)、無線七宝(エマイユ・パン)、透明七宝(エマイユ・ド・バス・タイユ)、象嵌七宝(エマイユ・シャンルヴェ)などがあります。

 

■上品で艶感のあるラッカー仕上げ

 

ラッカーは、文字盤に塗料を重ね塗りして仕上げる装飾技法で、有色・無色の塗料を薄く吹き付けては乾燥させる工程を繰り返します。
層を重ねることで耐久性や艶感が増し、上品で深みのある色合いを実現。吹き方や磨き方によっては立体感や光沢が生まれ、エナメルに似た風合いになります。

 

■繊細かつ美しいギョシェ彫り

 

ギヨシェとは、金属文字盤に規則的な凹凸模様を刻む伝統的な装飾技法で、手動旋盤や型押しで仕上げられます。
1650年ごろから用いられ、装飾目的から始まり、時計師ブレゲによって視認性を高める実用技法へと発展しました。
代表的な模様には「クル・ド・パリ」や「リズレ」、「ソレイユ」や「フランケ」などがあり、複数の模様を組み合わせた文字盤も珍しくありません。
模様名を冠して「ソレイユダイアル」などと呼ばれることもあります。

 

■優美なマザー・オブ・パール

 

マザー・オブ・パール(MOP)は、天然または養殖真珠を育てる貝の内側を薄くスライスし、コーティングして金属ベースに貼り付けた文字盤素材です。
光源や角度によって多彩な表情を見せ、彩色を施すことでより複雑な色合いを楽しめます。
天然素材ゆえに同じ模様は二つとなく、厳選と精密な調整を経て仕上げられるため、希少価値の高い優美なダイアルとして知られます。

 

■セラミックダイヤル

 

セラミックは硬度が高く退色しない特性を持ち、紫外線による劣化もないため、実用性の高い文字盤素材です。
素材自体に色を加えられるため、メッキや塗装、保護用ラッカーといった工程が不要で、耐久性や色合いの安定性にも優れています。
一方で、繊細な模様や下地加工が難しく、焼結時に25〜30%縮小するため、細かなパターンは完成後に切削加工するしかありません。
しかし非常に手間がかかり現実的ではないため、採用するメーカーは限られます。
オメガはスウォッチグループの大規模な設備を活かし、切削ではなくレーザーで模様を刻む方法を採用。
ダイバー300の文字盤には、約2時間かけて強い波模様を精密に彫り込み、デザイン性と耐久性を両立させています。
このような高度なレーザー加工は時間と設備を要するため、他社が容易に追随できないのが現状です。

 

■ PVD仕上げ

 

PVD(物理蒸着)仕上げは、従来の電解メッキで課題だった発色の不安定さを解消した、文字盤装飾の進化形です。
発色が安定し、難しい色合いも表現しやすいことから、生産性とデザイン性の両面で優れています。
この技法を積極的に活用しているのがスウォッチグループのオメガで、PVDによって文字盤のカラーバリエーションを大幅に拡大。
さらに厚くラッカーを重ねて高級感を演出したり、発色が難しい赤系統にはCVD(化学蒸着)を併用するなど、多彩な表現を実現しています。

 

■ メッキ+ペイント仕上げ

 

近年では、複数の仕上げ技法を組み合わせて文字盤表現を進化させるのが一般的になりましたが、特にメッキとペイントを重ねる手法は、その使い方次第で驚くほどの効果を生みます。
この分野で独自の進化を遂げたのがグランドセイコーで、メッキを施したベースにラッカーを重ねるだけでなく、プレスで立体感を強調し、メッキとペイントの厚みまで計算して仕上げる緻密さが特徴です。
さらに「光の角度による色の変化」をあえて取り入れ、豊かな表情を楽しめる文字盤を生み出しており、ペイント文字盤の進化形として最高峰の存在といえます。

 

時計の印象を大きく左右する文字盤は、愛着を持って長く使うための重要な要素です。
時計選びの際は文字盤もぜひチェックしてみて下さい。

 

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本日は、2025年に発売されたショパールの新作モデル「L.U.C ルナ ワン」をご紹介致します。

 

■「L.U.C ルナ ワン」

 

2005年の初登場以来、回転窓式ムーンフェイズを備えた唯一無二の存在として知られる同モデルは、パーペチュアルカレンダーと122年でわずか1日しか誤差が生じない高精度ムーンフェイズを搭載。
今回は最新の「L.U.C」スタイルに合わせ、外観を一新し、40.5mmの18Kエシカルゴールド製ケースや手彫りギョーシェ文字盤、交換可能なストラップシステムを採用。
クロノメーター認定とジュネーブ・シール取得の確かな品質も魅力です。

 

■職人の手作業で施された精緻なギョーシェ模様

 

1997年の初代「L.U.C 1860」以来、同コレクションの文字盤は伝統的製法で作られ、ギョーシェ模様はその象徴的存在となっています。
1990年代に消滅の危機にあったこの技巧も、ショパールが所有する希少な旋盤と職人の高度な技により継承。
金属表面を10分の1ミリ単位で削る精緻な工程から生まれる装飾は、「L.U.C ルナ ワン」にも息づき、6時位置のムーンフェイズから放射状に広がるサンバースト模様が、文字盤を華やかに彩ります。

 

■キャリバー「L.U.C 96.13-L」 122年でわずか1日の差異という高精度を実現

 

今作はクロノメーター認定の「L.U.C 96.13-L」を搭載し、ビッグデイト付きパーペチュアルカレンダーと、122年間でわずか1日しか誤差が生じない軌道式ムーンフェイズを実現。
日付・曜日・月・閏年表示に加え、北半球・南半球の星空まで描写します。
また、ソリッドゴールド製マイクロローターを備えたスリムな自動巻き構造や、355点の部品すべてに施された手作業の装飾がマニュファクチュールの高度な技術と美意識を体現。
65時間のパワーリザーブも確保しています。

 

■ジュネーブシール取得

 

「L.U.C ルナ ワン」は、ショパールのクラフツマンシップを極限まで凝縮した逸品です。
ラフカットされた部品を丁寧に再加工し、用途ごとに使い分ける数百種の工具で手作業の装飾を施す工程は、見えない部位にも一切の妥協がありません。
面取りやサテン仕上げ、コート・ド・ジュネーブなど多彩な伝統技法を経て組み上げられたムーブメントは、ジュネーブ州の厳格な法律に基づく「ジュネーブ・シール」を取得。
構造・外観・精度のすべてで他に類を見ない品質を証明しています。

 

【ブランド】Chopard
【シリーズ】L.U.C ルナ ワン
【モデル名】161951-5001
【税込価格】¥13,464,000  ※25年8月現在

 

ショパール渾身の「L.U.C ルナ ワン」
細部までこだわり抜いた仕上げを、ぜひ店頭でご覧ください。

 

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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電話番号 : 03-5785-3600
メール : omotesando@ishida-watch.com
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記事:佐野

皆様こんにちは。

 

ISHIDA表参道の佐野でございます。

 

本日はGrand Seikoの新作モデルに搭載されている革新的なキャリバー「9RB2」についてご紹介致します。

 

■ 世界最高峰の精度を実現したCaliber 9RB2

 

2004年にスプリングドライブムーブメントが誕生して以来、同社では高精度への飽くなき探求が続けられてきました。
その集大成として今年、ぜんまい駆動式腕時計として世界最高水準となる年差±20秒を実現した「スプリングドライブ U.F.A.(Ultra Fine Accuracy)」を発表しました。

 

2025年に発表された「スプリングドライブU.F.A.」

 

スプリングドライブは水晶の一定周期の振動を利用して正確な基準時間を生み出します。
しかし温度や湿度、重力といった外部要因によってわずかに振動数が変化し、その微細な誤差が長い年月の中で積み重なり精度のずれにつながります。
年差±20秒という精度を達成するために、新たにICを設計し、自社製造の水晶振動子の加工精度を徹底的に見直す必要がありました。

さらに、パッケージICの製造から組み立てまでの各工程で加工条件やプロセスを改良。
加えて新開発の緩急スイッチを搭載することで、経年による精度変化を最小限に抑えることに成功しています。

 

■ 厳選された水晶振動子とICを真空パッケージに封入した「高精度スプリングドライブパッケージIC」

 

本キャリバーは、3か月間のエージング工程を経た水晶振動子と、温度変化による精度のズレを補正する超省電力ICをひとつの真空パッケージに封入した「高精度スプリングドライブパッケージIC」を搭載。

 

 

1日540回の温度測定と補正により、外部環境の影響を最小限に抑えます。
真空パッケージ化は湿度や静電気、光の影響からも保護し、基準信号の精度向上にも寄与。
さらに、年差クォーツにも用いられる緩急スイッチを新たに採用し、経年変化による精度の変動を抑えることで、長期にわたり高精度を維持しています。

 

■ スプリングドライブ史上初の緩急調整機能

 

スプリングドライブとして初めて緩急スイッチを搭載。
製造時のわずかなひずみに起因する水晶振動子の経年変化も補正でき、アフターサービス時に個体ごとの精度微調整を行うことで、長期間にわたり年差精度を維持。

 

■ 高精度化と小型化を同時に実現

 

キャリバー9RB2は、薄型シングルバレルと新開発の小型オフセットマジックレバーにより低重心化と約72時間の駆動時間を両立。部品配置を最適化し、大型のローターやIC真空パッケージを組み込みながらもケース径37.0mmを実現しました。巻き上げ効率を高めた設計や精度の高いパワーリザーブ表示など、コンパクトながら堅牢性と機能性を兼ね備えています。

 

■ 信州の美しい自然の情景を映し出すムーブメント仕上げ

 

キャリバー9RB2のムーブメントは、信州の冬に見られる霧氷をイメージし、受に梨地仕上げを施して落ち着いた輝きを表現。
稜線や穴周りにはダイヤカットを施し、光を受けてシャープな輝きを放ちます。
タングステン製の一体成形回転錘は美観と高い巻き上げ効率を両立し、「Ultra Fine Accuracy」の文字を刻んだデザインになっています。

 

年差±20秒という圧倒的な精度で、今年の時計見本市でも注目を集めたスプリングドライブ U.F.A.。
ぜひチェックしてみて下さい。

 

【関連記事】Grand Seikoの名作ムーブメント「スプリングドライブ キャリバー9RA2」

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