こんにちは、下田です。
引続き臨時休業中ではございますが、お蔭様でWEBやお電話でのご来店予約が
少しずつ増えてきました。
正直、これまでと同じ生活を取り戻すのでも新しい行動様式に移行するのでも
どちらでも構わないので、人々がウィルス感染の恐怖や医療崩壊への不安、
バッシングや差別といったものが生み出すストレスなどから解放されて、
明るく前向きに過ごせる日常が一日でも早く戻ってくることを願っています。
さて、東京都などと同様、緊急事態宣言解除とはならなかった北海道ですが、
解除に少しでも近づくよう一道民として私も在宅ワークなども含め、相変わらず
ステイホームしています。
そのステイホーム期間がとうとう1ヶ月に到達しようとしているわけですが、
振り返ってみるとこのステイホーム期間にもっとも多く発した言葉は、
「お昼なににするー?」「夕飯なににするー?」だった気がします。
私も妻もお互いに毎日どちらかがこの言葉を発しています。
この在宅期間中に一度だけお昼に私がコンビニで食糧を買いに行って家族で
弁当を食べましたが、子供がいますし、幸い私の妻は料理が得意だということも
ありますので、我が家でコンビニ弁当を食べるということは滅多にありません。
が!実は私はもともと大の「コンビニ好き」なのです。
お弁当も好きですし、パンも好きですし、ジュースもお菓子もカップ麺も、
というより、もはやコンビニという存在自体が好きです。
すぐ近くにあって24時間いつでも僕を待っていてくれるなんて、昼夜逆転生活を
送っていた学生時代においては「心の友」と呼ぶべきほどの存在でした。
実は、静岡の実家で暮らす私の父も昔からコンビニが大好きで、いまだに
外出からの帰りには用もないのにコンビニに立ち寄って菓子パンなどを買って
帰っているという情報もあります。
科学技術などの発展により人類の生活は極めて便利になりましたが、同時に
人と人との関わりが薄れ、ご近所と助け合えることもなくなりました。
顔を合わさずに処理できることがものすごく増えましたが、同時にネットの
匿名性などを利用した犯罪やいじめといった現代社会ならではのストレスが
増えているのも事実です。
こんなことを考えたとき、最近私は思うのです。
便利な社会の進化は「コンビニがMAXでよかったのだ!」と。
私にとっての古き良き時代にはコンビニは必須なので、それ以前にまで
戻りたくはないですが、人類はコンビニの便利さ以上のものを求めなくても
よかったんじゃないかとは結構本気で思ったりします。
スマホもそう、電子決済もそう、動画配信サービスもそう、色んなものは、
あれば確かに便利で使ってしまいます。新しいものが欲しくもなります。
そうした欲求がビジネスになり、そしてまた新たな「便利なモノ(商品・システム
・サービス)」が生み出されます。
しかし、便利さを追求し続けた先に何が待っているのだろうと思うこともあります。
「外に出ないで済む」「人に会わずに済む」「待たなくて済む」「選べる」
「匿名で発信できる」などなど、なんだか、これが進めば進むほど、自分の
コンパクトな世界を自分ひとりで自分の好きなように楽しむのが当然という人生
が待っているような気がするのです。
オンライン上の友達はボタンひとつでシャットアウトや削除できて、自分の心地よい
相手だけを選んで付き合うこともできるので、現実の社会生活で味わうような
ストレスからは逃れられるかもしれませんが、そうやって過ごす人生はきっと
「酸いも甘いも」ではなく「甘いだけ」で深みのない人生になりそうですよね。
そのようなわけで、便利さの追求もほどほどにした方が良いのではないかなと
個人的には思っているわけです。
なんとなく、テレワークやオンライン飲み会など、このところ叫ばれている
「新しい行動様式」とは多少逆行するようなお話になってしまったような気もしますが、
「健康と社会のためにとる人との距離」と「便利さを追求した結果生まれる人との距離」
を一口に「ソーシャルディスタンス」として混同してしまわないように気を付けたい
ですねというお話です。
腕時計に関しても、いつでもどこでもスマートウォッチで全く狂わない人生より、
1日に2分ズレちゃう機械式時計に舌打ちするような日々がたまにある人生が良いかも
しれないですよ。
気になる来週の新商品
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