ISHIDA N43° スタッフブログ

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こんにちは!

ISHIDA N43°の魚山です!!

 

暑いなか、いかがお過ごしでしょうか?

札幌市中央区、大通公園沿いにISHIDA N43°はございますので、

時計好きな方も、時計を知りたいと思っている方もお気軽にお立ち寄りください。

冷たいお飲み物でも飲みながら時計を見つつ、ご休憩されていってください。

 

 

さてさて、今年のISHIDA N43°も楽しいイベントが盛りだくさん!

ネットではHITしないようなブランド裏話やシリーズ誕生の逸話など

時計ファンであれば楽しめること間違いなしのイベントを開催しております!

気になる方は弊社ホームページから「イベント・フェア」をチェック✔

また、Instagram、Xの投稿も日々更新中!

こちらもぜひ見てください!

 

さて、ISHIDA N43°では2025年8月1日から8月31日の1ヶ月間、

ULYSSE NARDIN Summer Fair』を開催しております。

そんな、今もっとも熱いULYSSE NARDINですが、フェア開始早々、体験型イベントを開催いたしました!

機械式時計のムーブメントの分解と組み立てを体験しよう!というものです。

聞けばULYSSE NARDINでも日本初のイベントのようです。

国内初が札幌で開催できるなんて感激です!!

 

今回使うのはULYSSE NARDINの主力で現行ムーブメント『Cal,UN-118』自動巻きムーブメント!

まさかの本格機にビックリ!!

このムーブメントは現行の『マリーン』や『ダイバー』に搭載されるULYSSE NARDIN自社製ムーブメント。

このムーブメント、貴重なシリシウム(ダイヤモンシル)パーツが使用されているものです!

メーカー技術者の田澤氏は「シリコンパーツでも恐れずにトライしてください!最悪、パーツを破損させても問題ありませんので!」

さすが、シリコンパーツのパイオニアブランドだ。

田澤氏のその言葉に少しだけ緊張がほどける。

 

とはいえ本格な自動巻きムーブメント。

果たして、無事に分解・組み立てはできるのでしょうか⁉

通称「NEXT」ことメーカー技術者の田澤氏によるマニアックかつ詳しい説明を織り交ぜながら、正しい手順で進めていく。

(とてもおしゃべりな技術者なので話が脱線する事もしばしば…。とはいえ、その脱線話がまた面白い!)

精密カメラとモニターを使用した田澤氏による実演・解説

 

 

自動巻き機構の取り外しの様子

 

輪列を順番に外し始める

 

実際に触ってみると改めて機械式時計の緻密なパーツに驚きます。

皆、慣れない精密な工具と緻密なムーブメントに苦戦しつつもその表情は技師そのもの。

 

さて、ここからはさらに難易度が高くなる組み立て作業のスタート!

モニターではわかりずらいところは田澤氏の手厚いサポートが。

 

難しい箇所はサポート、それでも厳しいところは代わってくれ、少しずつ組み上げていく。

田澤氏曰く「テンプがしっかり入るとテンワが動き出す。そこが組み立てていて気持ちのいいポイントだから」と

達成感の味わえるところは自力でできるよう丁寧に教えてくれます。

 

田澤氏の技術力の高さに驚きつつ

悪戦苦闘しながらも組み立て終わった方もちらほら

体験して初めてその繊細さを実感します。

 

完成したころには皆、達成感と疲労感が入り混じったような様子。。。

技師さんは毎日、こんな作業を行っていると考えると

高いと感じていたオーバーホール金額や長いと思っていた納期にも納得してしまいます。

 

今回ご参加いただきました方々、有難うございました。そして本当にお疲れ様でした。

改めてULESSE NARDINの技術力の高さや、オーバーホールの大変さを実感されたのではないでしょうか。

今回、10組12名様にご参加いただき、無事に全員が組み立てまで完了しました!

参加された方全員にブランドマネージャー菅野氏から直々に「加証明書(ULYSSE NARDINオフィシャル)」が授与式と記念撮影。

 

今後もISHIDA N43°ではさまざまなイベントを開催いたします。

「次回はイベントに参加してみたい!」なんて方はぜひ、スタッフまたは「お問い合わせ」まで!

 

ではでは👋

こんにちは!

ISHIDA N43°の魚山です。

 

勇気を出して入りづらいお店に入り、思い切って高価な時計を購入したのに

店員さんに「間違えたら故障する可能性があります!」なんて脅しを受けたことはないでしょうか。

今回は巻き上げについて書いてみます。

機械式時計には「手巻き」と「自動巻き」があることは以前のブログでも書きましたが、

操作方法ってどうなの?というおさらいです。

今回は手巻き時計について書いていきます。

代表的な手巻きムーブメント。

 

手巻きについての注意事項

手巻き式の時計は巻き上げないと止まってしまいます。

巻き上げの際、必要以上に巻き上げてしまえば壊れてしまう可能性は確かにあります。

では、どうなっているのでしょうか?

「手巻き」=「ゼンマイを手で巻いている」ということです。

このゼンマイというのがとても細く長く繊細なパーツです。当然、巻き上げには限界があります。

(大半の手巻き時計には『巻き止まり』があります)

その限界を振り切って巻き上げると「ゼンマイ切れ」や「軸折れ」を起こす可能性があるということです。

そのため、不安な方は少しだけ巻き上げ、時計が動き出したら手を止めてしまう方もいます。

しかし、その操作方法だと、その時かろうじて時計は動いてはおりますが、時計内部ではゼンマイのトルクが不安定(巻上げが足りず精度が悪い)な

状態となっているのです。

なので正しい巻き上げは必須作業と言えます。

 

では、不安な人はどうすれば…

大丈夫!

巻き上げの限界は意外とわかりやすいもの。

指の腹で優しくゆっくり巻いてあげます。

おそらく、しばらく巻いていると「まだ巻けるの?本当に大丈夫だよね??」

と思うタイミングが来ます。

でも、大抵の場合は、まだ大丈夫です。

巻いていると「グッ」と止まる瞬間があります。

そうなったら今まで巻いていたような優しい力では巻けなくなります。

そう、そこが巻き止まり。

ブランパンの手巻きムーブメント。

 

上の画像の様にパワーリザーブ表示(どの程度ゼンマイが巻かれているかを表すメーター)があればわかりやすいですが、

パワーリザーブがないモデルも多いです。

なので、巻き止まりを無視して(気付かず)さらに巻いてしまうとゼンマイ切れや軸折れに繋がる事があるのです。

一部の手巻き時計では巻き止まりがない時計もございます。

お持ちの時計の操作方法でご不明な事がございましたらISHIDA N43°へお越しください。

 

ではでは👋

 

 

こんにちは!

ISHIDA N43°魚山です!

 

今回はムーブメントについて書いてみたいと思います。

 

私が時計業界に入る前にネット上でチラホラと散見された事なんですが

自社製ムーブメント=正義、汎用ムーブメント=悪」の問題について簡単に書いてみますね!

はたして本当にそうなのか?

 

今回は汎用ムーブメントを肯定する側に立ったつもりで書いております。

「どっちが良い、悪いの話ではなく」どちらも良いということを認知していただきたいと思っておりますので、

今まさに検討に検討を重ね初めての高級時計の購入をされようとしている方にとって判断基準のひとつとなれば幸いです。

なので今回は難しい言葉や背景は省略して書いております。

 

その前に簡単に

ムーブメントとは時計内部の機械の事。

自社製ムーブメントとはそのブランド(IWCであればIWC、オメガであればオメガが)設計製造した機械の事。

汎用ムーブメントとはムーブメントの製造会社が設計製造した機械の事。

元々、腕時計の製造は基本的にはそれぞれの工房が分かれていました。

文字盤を作る工房、機械部を作る工房、ケースを作る工房、それらを組み立てて時計にする工房と。

そのような歴史があるので、その時点で汎用ムーブメント=悪という訳ではないということがわかります。

ではなぜ「自社製ムーブメントは正義」という意見が上がると思いますか?

それは高い技術力がないとムーブメントは作れないからです。

技術力の高いブランドが作った時計という誇示に繋げられるということです。

 

しかし、自社製ムーブメントを作れるメーカーなのに汎用ムーブメントを搭載したモデルもあったりします。

「自社で作るノウハウがあるなら全て自社で作ればいいのに…」

なんて思う方もいると思います。

しかし、自社で全く新しいムーブメントを一から作るとなると膨大な費用が掛かります。

当然、その費用はコストとして販売価格へと反映されます。

そして基本的にムーブメントを構成するパーツも外に出回ることはないため、

修理・オーバーホールもそのメーカーでしか対応できなかったりすることが多いです。

その点、汎用ムーブメントは比較的低コストで抑えられることが多いです。

同じような機構(性能)で同じ素材でできているのに販売価格が違う場合、ムーブメントが影響している可能性が高いです。

また、修理・オーバーホールも柔軟な選択が可能という場合があります。

 

コスト以外のメリット

汎用ムーブメントは初期不良が起こりにくい傾向があります。

汎用ムーブメントも進化をしており、基本的な部分は継承しつつも型番が変わったりと少しづつ変化しております。

ロングセラーとでも言いましょうか、進化しつつも歴史の長い実績あるムーブメント達が多く存在しますので、

一流ブランドが採用する汎用ムーブメントというのは基本的に確認される不具合(リコール)が出尽くした百戦錬磨の猛者達です。

さらに、その猛者達を自社(時計ブランド)の技術者たちによって手を加えて調整したり、時にはその汎用ムーブメントをベースに

機能を追加・排除し搭載されます。

もちろん、人間が作ったモノですので、不具合・故障がゼロとは言えませんが、

しかし、少なくとも確実に言えることは採用されるのは一流ブランドが認めたムーブメントということです。

 

比較するうえで「自社ムーブメント搭載」ということをアドバンテージと感じる方も多いと思いますが、逆に

自分が本当に欲しい時計が「汎用ムーブメント」という理由だけで諦めてしまうもはもったいないと思います。

ISHIDA N43°にご来店いただきますと、それぞれのメリット・デメリットを詳しくお伝えいたしますので

ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。

 

初めての高級時計という方も大歓迎です!

知識豊富なスタッフが時計選びをサポートいたします。

まずはお下見だけでも大歓迎!

お気軽にご来店ください。

ISHIDA N43°(札幌)

ISHIDA N43°

〒060-0042
北海道札幌市中央区大通西5丁目1-1

TEL:011-200-4300

FAX:011-200-4302

営業時間
11:00~19:00

<交通アクセス>
札幌市営地下鉄 東西線「大通駅」2出口、3出口より徒歩0分

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