こんにちは!
ISHIDA N43°の魚山です!
本日はブレゲの「いいね」を紹介していきたいと思います。
突然ですが、このモデルをご存知でしょうか?
ブレゲ トラディション
型番:G7097BBG19WU
価格:¥3,993,000-.(税込)
何と言っても、この特徴的なフェイスが印象に残りますね。
ではこのデザインはどこから?何のために?
実はこのデザイン、アブラアン-ルイ・ブレゲによって発案された「スースクリプションウォッチ」に着想を得て作られました。
スースクリプションウォッチとは時計が貴族や王族、大富豪しか所持できなかった時代、広告に掲載し代金の1/4を支払い、納品時に残金をお支払する方法で、簡素な時計にすることで富豪以外の方も購入しやすくすることです。
その時のデザインが現代に蘇ったモデルとなっております。
もちろん、現代のトラディションは決して簡素な時計ではございません。
むしろブレゲの技術力が詰まった傑作と化しております。
トラディションの「いいね」その1
パラシュート機構
ブレゲが発明した機構でテンプを守る耐衝撃装置。インカブロックの元祖となっております。
トラディションの「いいね」その2
ローターの形状
1780年、ペルペチュアルと命名された機構で、現代の自動巻きの原型となった懐中時計に使用された錨型の振り子のデザインを採用。
現代によく見る半円型とは違い、裏から見える特徴的な形のローターからもブレゲの歴史を感じる事ができます。
トラディションの「いいね」その3
あえての仕上げ法
正面と裏側、どちらから見ても独特な特徴を持つトラディション。
その大部分を占めるムーブメントの地板部分。
よく見る時計はペルラージュやコート・ド・ジュネーブを施し、美しくみせる。しかしトラディションはザラついた見た目の仕上げに。
ブレゲは当時の最新技術であったサンドブラスト仕上げを採用し、それが現代のトラディションにも採用されているのです。
トラディションの「いいね」その4
文字盤のネジ
文字盤にネジが見える。一見、ない方が美しいと思われがちなこのネジ。
この古典的とも言えるネジ留めも、当時のスースクリプションウォッチの名残をデザインとして採用。(トラディション7597、7067、7077、7047)
Tradition=伝統。
その名の通り、当時の技術とデザインを現代に反映させたデザインとなっており、その全てに意味があり、名残がある。
そんなブレゲのクラシック時計を是非、ご覧ください。
記:魚山