2019年 10月 25日(金)より
「NORQAIN(ノルケイン)」の取り扱いを開始いたします。
一部の時計ファンを除いて、まだご存知でない方が多いと思います。
その名も「NORQAIN(ノルケイン)」。
今年スイスで産声をあげたばかりのブランドですので、知名度が低いのは当然です。
では、世界に名だたる有名ブランドを取り揃える当店において、なぜ今年創業した
ばかりの新参ブランドを展開開始するのか。
その理由は至ってシンプルなもので、ノルケインの「挑戦」に共感・賛同したからです。
ノルケインについての詳しい情報は公式サイトでぜひチェックしてみてください。
NORQAIN公式サイト
特に20年30年前から機械式時計を愛好してくださっている方々、
「高くなったなぁ」「昔はこんな値段じゃなかったなぁ」と、現在の高級時計市場
を見ながら、そう呟いたことがありませんか?
実は、機械式時計製造の中心地スイスで長年にわたって工場で時計をつくり続けて
いる現地の技術者や職人さんたちも同じことを呟いているそうです。
スイス国外の資本も参入し、投資会社によるブランディングなどを中心とした
「高級路線化」や「商業主義」により一種マネーゲーム的な様相も呈しはじめた
昨今の機械式時計業界に対して一石を投じる。実は、この「原点回帰への挑戦」が
ノルケインが自らに課した命題です。
「この品質の時計をこの価格で世界のユーザーに提供する。これが本来自分たちの
やりたかった仕事なのか?」「いま自分たちは世界の時計ユーザーに誠実な仕事を
していると自信をもって言えるか?」
そう自問していた時計職人やそれらを束ねる工場経営者などがノルケインの挑戦に
賛同し、彼らの惜しみない協力のもとにでき上がった時計は、どれも近年稀にみる
レベルのコストパフォーマンスを実現しています。それは「我々が誠実に仕事を
すれば、時計はこうなる」と言わんばかりです。
スウォッチグループ傘下となり、外部への新規ムーブメント提供は行わない姿勢を
見せていた「ETA社」でさえ、このノルケインの挑戦に賛同しムーブメント提供に
踏み切ったことなども考えると、この挑戦がスイス時計製造現場からの熱い支持を
受けてのものだということが窺い知れます。
また、ノルケインの魅力はこういったブランドの出自だけでなく、機械式時計と
いうモノを介して、ユーザーにも「生き方」や「価値観」を問いかけようと
しているところです。
「いつのまにか、他人の物差しで自分の行く方向を決めてしまっていないか?」
「いつのまにか、人が良いと言う物を良い物だと思う自分になっていないか?」
「その価値は自分にとって本物か?」
今年創業したばかりのブランドにもかかわらず、昭和の青春ドラマを彷彿とさせる
熱さも感じてしまうという、いまどき珍しいブランドです。笑
サイトの画像や雑誌の誌面などだけでは、なかなか質感は伝わりませんので、
ISHIDA N43°にて、ぜひ実物をお確かめください。
流行りのテイストや奇をてらった部分は無く、デザインは極めて王道・
オーセンティックな時計で、何よりも「気持ちが大事!」なブランドなので、
我々スタッフの接客もあまり熱く(暑く?)なりすぎないように気を付けます。
記:下田