ISHIDA N43° スタッフブログ

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照り焼きハンバーグパンを買ったが「照り」が無くただのハンバーグが

入っていてガッカリ…

 

 

こんにちは!

ISHIDA N43°の魚山です。

 

今日はポリッシュ仕上げについて書いてみます。

※絶対にマネをしないでください。

 

自分の時計をいつまでも綺麗に保ちたい!

そう思って近くのホームセンターに行きました(※外出規制前です)

目当ては研磨剤とバフ、耐水ペーパー,卓上グラインダー等々、

その他、ネットで音波洗浄機と時計用洗浄液等々。

 

もちろん、研磨なんて素人な私…

友人にも研磨に詳しい人はいないため自分なりに模索。

 

手ごろなベンチグラインダーを手に取り、それに合うバフを選定。

グラインダーを選定するにあたり重要視したのは『 機能 < 静音性 』。

普通の住宅に住む以上騒音は…

 

バフ・研磨剤コーナーへ。

色々あって迷いましたが、

表面処理・・・積層バフ

荒仕上用・・・サイザル

(研磨剤)・・・サイザー

中仕上げ・・・堅バフ

(研磨剤)・・・プリンスライム

仕上げ・・・フェルトバフ

(研磨剤)・・・青棒

耐水ペーパー・・・#600、#800

 

自宅に戻りいざ準備!

まずは実験用の使っていない時計を分解

裏蓋、ケース、ブレスレット、ムーブメント(磁気の影響を防止するため)

ムーブメントは保管しておいてその他のパーツを丸ごと洗剤入りの音波洗浄機に。

音波洗浄機はネットで購入した家庭用の眼鏡用を使用。

安いがこれがなかなか綺麗になるなる。

終わったら洗剤を流水でしっかり流し、無駄な油分を取り除く。

これだけでも少し光沢がでますが、実験はここから。

 

ベンチグラインダーに積層バフを付け表面処理。

時計の形が変わってしまわないように慎重に慎重に。

これにより鏡面から一気に艶が無くなり

ヘアライン部分は全て消え、ただの傷だらけの金属に…

不安を感じつつ、次の工程へ。

 

次にサイザルバフにサイザーを付け少しずつ研磨。

あくま積層バフの痕を削るイメージで慎重に。

 

堅バフにプリンスライムで中磨き。

ここら辺から徐々に光沢が戻ってきた気がします。

この辺で「やればできるかも!」という勘違いを発動。

 

いよいよ仕上げにフェルトバフに青棒。

ピカピカなりました!

再度洗浄して、油分と削りカスを取り除いて完成!

 

が、よく見ると鏡面にムラが…

なぜだろう…

リシュモンの工房見学では技師さん達があんなに簡単そうにしてたのに…

やっぱりそこは高い技術を身に着けた職人さんです。高級時計を修理・メンテナンスを

行う技師さんに脱帽。

 

再度、同じ手順で行ってみます。

次は研磨時間と力加減、回転数に注意して。

 

そしてようやく自分の納得がいくできになりました。

 

自分でやってみて思ったことは「めんどくさい」ということ。

悪い意味ではなく、やっぱりプロの技術があるからこそ

綺麗な仕上げが生まれるんだと再確認しました。

 

なので、絶対にマネをしないでください。

なかなかの時間がかかりましたし、時計が変形や破損することもあります。

現に私の自宅には傷つき倒れている時計たちがいます。

そのような犠牲を出さないでください。

 

写真を用意していなかったのが残念ですが、こんな感じです。

素人なので重要な手順を省いてしまっている可能性もありますが、こんな感じです。

長くなってしまったので、ヘアライン仕上げの様子はまたいつか話します。